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岩場での安全対策

クライミングは自己責任で行ってください。そのためにも、岩場での事故を未然に防ぐために、岩場での心構え、注意点について、役割やシチュエーション別にご案内しています。岩場でのクライミング経験の有無や多少に関わらず必ずご一読ください。

岩場の基本

クライミングは自己責任で行ってください。クライミングは、常に重大な事故が起こる可能性のある危険な行為です。いざ事故が起これば死に至ることも十分に起こりえます。注意を払っても払いすぎるということはありません。

開拓されたルート、岩場までの道は安全が保障されていません。岩に設置された支点(ボルト、終了点等)は安全を約束するものではありません。岩は自然物です。常に変化しています。動き、欠けもし、落石もします。

このようなリスクを十分に認識した上で、クライミング能力は勿論、危険を回避するスキルを含めて総合的な能力が要求されます。自己責任は事故を起こさない責任です。1つ事故が起これば、岩場封鎖の可能性もあります。よく認識の上、自己責任でクライミングを行ってください。但し、いざという時は安全や生命を第一優先し、必要な助けを必ず求めてください。

岩場は自然の中にあります。サル、イノシシ、マムシ、スズメバチ、マダニなどの獣や虫もいます。危険性を十分にご認識ください。
 

赤嶽の注意点

「赤嶽」は公開されて間もないエリアでもあり、岩は安定しておらず浮石・落石も多いです。また、エリア間の移動でも滑落などで死亡事故に繋がる可能性のある場所も多く、特に危険認識能力の未熟な、岩場に不慣れなクライマーは他で十分な経験を積む必要があります。クライミング能力が高くても同様です。岩場の経験が少ない場合、しっかりとした経験者との同行が必要です。

「赤嶽」のグレードは中上級者以上のルートが多く、初心者や初級者に対してはかなり厳しい岩場です。低グレードのものは殆ど無く、5.11以上、もしくはそれ以下だとしてもランナウトしたルート、ナチュラルプロテクションの必要なルートが多くなっています。相応のテクニック、スキルが要求されます。

ロープは80mロープが推奨です。少なくとも70mロープは必須と考えてください。登攀時、ロープが足りない事態になれば重大事故に繋がります。ご自身の経験にもよりますが、常に安全マージンを取ることを心がけてください。

小豆島には「吉田の岩場」など他にも豊かな岩場があります。くれぐれも無理をされないでください。

クライミング時の心構え

クライマー

  • 岩を手で叩いて、浮き具合を確認する(浮いていても取れない岩も赤嶽には多くある)

  • 浮いている場合は優しく持つ、後ろにひかない(欠けても安全に着地できるように準備する)

  • 浮いている場合、ビレイヤーに一声かける

  • 岩が取れた場合、地面の安全を確認して、人がいない方へ投げる

  • 巨大なサイズの岩や、落石すると事故になりかねない岩が浮いている場合、チョークで×印などつけ、開拓者や慣れた方、または協会に伝え、対応できる方が処理する

  • ボルトから大きく離れ過ぎない=ルートのラインから大きく離れ過ぎない(開拓者が掃除していないエリアは浮石が落とされていない可能性が高まる)

  • ガラガラと崩れ続ける場所は、触らずそのままにする

  • ホールドが欠けてもグレードに変化が無ければ周知の必要はない(判断に迷う場合は協会へ連絡する)

ビレイヤー

  • ホールド欠損等で予期せぬフォールが起こることも考えて、いつも以上に安全に気をつけながらビレーする

  • クライマーが落石することを考え、常に安全な場所でビレーする(ヘルメット着用推奨)

アプローチ

  • アプローチは滑落の危険がある場所もあり、ロープが設置されている場所はハーネスを履いてセルフを取るなどし、安全を確保することを推奨する

  • 落ち葉や乾燥、またはぬかるみで滑ることもあることを自覚しながら安全に歩く

  • 早朝や夜のアプローチではヘッドランプの使用を推奨する

  • 上でクライマーが登っている場合は落石に注意する

エリアでの待機

  • クライマーが登る真下には待機せず、また落石が地面にぶつかり跳ねる可能性も考えて待機する

  • 風や動物によって落石する可能性も考える

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